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極私的ベストテン

十進法ならでは

前口上

映画好きなら必ずやりたがるベストテンの選抜。そこには選んだ人の映画的嗜好や教養が如実に現れます。自分の好きな作品がランクインしていると何故か嬉しい。その人とその作品についてじっくりと語りたくなります。恥かしながら、俺も邦画&洋画を10本ずつ選んでみました。どの作品も「面白い」「夢中で観た」映画ばかりです。他の人にも、是非観て欲しいと思った作品ばかりです。

選んでいる途中で感じたのは、自分が映画について余りにも知らないという事です。この世には無数の映画が存在しており、俺が知っているのはそのごく一部にしか過ぎません。資料や文献を漁るのも重要ですが、まず観なくては話になりません。実際に観ているからこそ、自分の言葉でその映画を語る事が出来るのですから…。ああ。映画道は果てしなく遠い。

よろしければ「あなたのベストテン」も教えて下さい。

極私的ベストテン2012(邦画篇)

(2013/1/6)

極私的ベストテン2012(洋画篇)

(2013/1/6)

極私的ベストテン2011(邦画篇)

(2011/12/31)

極私的ベストテン2011(洋画篇)

(2011/12/31)

極私的ベストテン2010(邦画篇)

(2010/12/31)

極私的ベストテン2010(洋画篇)

(2010/12/31)

極私的ベストテン2009(邦画篇)

(2009/12/31)

極私的ベストテン2009(洋画篇)

(2009/12/31)

極私的ベストテン2008(邦画篇)

(2008/12/31)

極私的ベストテン2008(洋画篇)

(2008/12/31)

極私的ベストテン2007(邦画篇)

(2007/12/31)

極私的ベストテン2007(洋画篇)

(2007/12/31)

極私的ベストテン2006(邦画篇)

(2006/12/31)

極私的ベストテン2006(洋画篇)

(2006/12/31)

極私的ベストテン2005(邦画篇)

(2005/12/31)

極私的ベストテン2005(洋画篇)

(2005/12/31)

極私的ベストテン2004(邦画篇)

@あらゆる手段を用いて悪と対決する主人公が痛快。型破り同心・板見半蔵をカツシンが好演。脇役陣の顔触れも異常に豪華。

Aアウトロー漁師に扮した緒形拳が一世一代の名演を見せる。この気迫は『復讐するは我にあり』に匹敵。文句なしの代表作。

Bミュージカルの要素を取り込んだ異色時代劇。優れた反戦映画という側面も持つ。千秋実&佐藤慶のブザマな死にっぷりもケッサク。

C宿敵たる高橋悦史を追いかけながら、日本各地の暗黒組織をぶっ潰す原田芳雄。感情に流されず、非情に徹した主人公が極めて魅力的。

D男臭さ満点の大型群集劇。ボスライオン佐分利信のアクの強さ。終盤の「血液型騒動」以外は完璧と言って良い秀逸な脚本。

E時代設定を現代に置き換えた大胆な構成。Gパン金田一に扮した中尾彬が前代未聞の密室殺人に挑戦する。後の市川&石坂シリーズとは違った面白さ。

F若山富三郎の野獣演技。それを上回る岩下志麻のキ××イ演技。殺戮と狂気が渦巻く血塗れの王朝時代劇。

G山崎努主演(?)の不良中年映画。浅野温子の妖しい視線。室田日出男の風格。登場人物の大半がダメ人間だが、何故か愛しい。

Hカネがなくても工夫次第で面白い映画が作れるという好例。安っぽい映像が効果的に使われている。浅野忠信の暴走演技が楽しめる怪作。

I巨匠vs原爆。黄金期のクロサワパワーに圧倒される。三船敏郎の猛演。ダイナミックな映像の数々。劇場で観るべき作品。まさに映画だ。

(2004/12/26)

極私的ベストテン2004(洋画篇)

@宿敵ビルを追う復讐の旅も後半戦に突入。師匠の仇を討つユマ・サーマンの勇姿に大興奮。今こそ放て、五点掌爆心拳!

A現代に生きる吸血鬼の物語。原作の魅力を生かした緻密な脚本が良い。トム・クルーズ&ブラッド・ピット。主演二人の好演が光る。

B魔少年vs元ナチス高官。平和な町に潜伏する二大妖怪が狂気の火花を散らす。重鎮イアン・マッケランの怪演が炸裂する異色作。

C手負いの殺し屋は何処へ向うのか?誰もいないアパートで黙々と傷の治療をするアラン・ドロン。孤独な後ろ姿が忘れられない。

D気軽に楽しめる娯楽活劇。仇敵を追跡するモンゴメリー・フォードの執念。悪役に扮したタツヤ・ナカダイの存在感が嬉しい。

E最近の日本が抱えている問題がここにある。芝居巧者の代表格ダスティン・ホフマンの魅力全開。フレンチトーストの使い方も鮮やか。

F病床の母親を心配する孝行息子が考え出した秘策とは?シリアスな題材を喜劇仕立てで一気に魅せる。キューブリックへのオマージュも微笑ましい。

Gこれは演劇のような映画か?それとも映画のような演劇か?究極の実験作。二コール・キッドマンが絶品。

Hオトナの冒険活劇。全篇を彩るお洒落な雰囲気がイカす。偉大なる娯楽職人ヒッチコックに乾杯。

I映画好きとしては見逃せない秀作。美しくも残酷な物語が良い。劇中音楽も最高の出来。

(2004/12/26)

極私的ベストテン(アニメ篇)

@横山光輝キャラクター総出演の豪華巨篇。影の薄い主人公よりも、脇役敵役のアクの強さを楽しむ作品。ベテラン声優陣の重厚な演技も圧倒的。

A迫り来る宇宙怪獣大軍団!人類の命運は決戦兵器ガンバスターに託された。全篇を貫くパロディ精神。異常なまでの情報量。若き庵野の迸る才気。

B謎の空中都市ラピュタを巡る痛快冒険活劇。凛々しい主人公。空賊ドーラ一家の面白さ。頭脳明晰な敵役。宮崎得意の浮遊感が存分に堪能出来る。

C先住人類デーモンが復活。悪魔に対抗する唯一の手段とは?原作の魅力を完全映像化。主人公の性格に微妙な修正が加えられている点も注目。

D衝撃的な導入部が観る者を震撼させる。シリーズ最大のスケールを誇るマモーの存在感。世界征服を目論む強敵にルパンの反撃が始まる。

E組織を逐電した天才忍者カムイの孤独な闘い。果てしなく続く逃亡の旅。毎回登場する奇想天外な忍法の数々。アウトローアニメの秀作。

Fこれぞ『となりのトトロ』のルーツ。底抜けに明るい主人公とラブリーなパンダ父子との交流を描く。水森亜土が歌う主題歌もケッサク。

G深遠なテーマ。スタイリッシュな映像。登場人物の皮肉な会話。押井映画の到達点。政府直属の特殊部隊が追う《人形使い》とは何者なのか?

Hハーロック一族の物語。主役よりも度量の大きい好敵手の存在が嬉しい。宇宙空間で繰り広げられる二大戦艦の死闘。石原裕次郎がゲスト出演。

I地球外生物の猛攻により世界は滅んだ。マクロスは星の海を渡る方舟と化した。馬鹿馬鹿しくも感動的な最終決戦。メカ描写も見事な出来映え。

(2004/05/31)

極私的ベストテン(時代劇篇)

@黒澤執念の戦国スペクタクル。個性的キャラクターの宝庫。特に鉄修理(井川比佐志)のアクの強さが出色。奴こそ現代日本に必要な人材だ。

A萬屋錦之助の異常演技が観客の度肝を抜く。宿敵に扮した丹波哲郎との一騎討ちの迫力。千葉十兵衛の豪剣が歴史をも吹き飛ばす!

B伊丹、原田、岸田…曲者3人が繰り広げる血みどろの闘い。男達の死闘を見守る修羅雪姫の奥ゆかしさ。工夫を凝らした剣戟場面が秀逸。

C脚本の不備を活劇の面白さでカバーした稀有な例。アクション監督と敵役を同時にこなした千葉真一の気迫。護衛団のリーダー緒形拳も好演。

D重量感溢れる三國連太郎も良いが、イライラ演技に徹した山崎努の方が面白い。茶室という閉じられた芸術空間で展開する利休と秀吉の対決。

E豪華出演陣で送るオムニバスホラー。映画美術の出来映えは邦画史上最高級。小林の完全主義は止まる事を知らず、ついにはプロダクション崩壊。

F近年最大の収穫。異色でありながら娯楽性に富んだ脚本が見事。新撰組を揺るがす衆道騒動。それを俯瞰する役者たけしの存在感が光る。

G最悪のアクシデントを乗り越え、映画を完成させたカツシンの強靭な精神力。彼が磨き上げた盲目のヒーロー座頭市。その最後の勇姿。

H居残り稼業の達人に扮したフランキー堺の名演。若き裕次郎の清々しさ。女郎達の生命力。遊郭の内幕が綿密描写されている辺りも興味深い。

Iシリーズの基本設定に博打の要素を組み込んだ意欲作。レギュラー陣の絶妙のアンサンブル。個性豊かなゲスト悪役も魅力的だ。

(2004/05/22)

極私的ベストテン(邦画篇)

@黒澤映画を追う旅はここから始まった。全篇を貫く黒澤美学に圧倒された記憶がある。池辺晋一郎の音楽も秀逸。

A狂気か?それとも計算なのか?奥崎謙三が巻き起こす騒動の数々。既成概念を吹き飛ばす爆弾ドキュメンタリー。

B稀代の殺人鬼を緒形拳が熱演。対抗する三國連太郎の偽善者振り。今村得意の綿密調査が映画に厚味を加えている。

C妖怪じみた登場人物達の異常なアクの強さ。政界(魔界?)を舞台に繰り広げられる虚々実々の大血戦!

Dアラの多い造りだが妙に好きな作品。主要人物が揃って強情者なのが良い。劇中美術の出来映えは黒澤映画に伯仲。

E薀蓄映画の秀作にして、伊丹映画の最高傑作。ラーメンを中核として「食」をテーマにした多彩なエピソードが展開。

F音楽に魅せられた少年達が綴る夢のような毎日。この心地好さ。物語の舞台となる田舎町の美しさ。俺も住みたい。

G初めて観た藤田映画。それだけに印象強烈。エゴの塊のような中年男を山崎努が巧演。田中美佐子(当時新人)も健闘。

H明石藩主を暗殺せよ。片岡千恵蔵率いる精鋭部隊の運命や如何に?最強の敵に扮した内田良平の圧倒的存在感。

I人間界を脅かす巨人ガイラ。迎え撃つメーサー殺獣砲車。世界に誇る円谷特撮の冴え。手堅い本多演出も見逃せない。

(2004/04/24)

極私的ベストテン(洋画篇)

@キューブリックSF三部作の一。邪悪の権化のような主人公が強烈。抜群の選曲センスとブラックユーモアが光る。

A暗黒組織の実態を描く野心作。その首領に扮したマーロン・ブランドの貫禄。コッポラならではの豪奢な雰囲気。

B恐るべき知能と桁外れの殺戮能力を秘めた男レクター。奴の存在は官憲をも震撼させる。ダークヒーローの魅力爆発。

Cアウトローを体現する男イーストウッド。西部劇に対する愛着とこだわり。好敵手ジョン・ラッセルの迫力も凄い。

D運命を変える為に男は人を殺す。華麗なる洋上殺人。きめ細かな映像設計。痛烈な幕切れが主人公と観客を襲う。

E人食い鮫一匹で恐怖を盛り上げるスピルバーグの手腕。個性豊かな登場人物。大自然vs人類。後半の決戦場面は必見。

F大津波直撃。豪華客船は一転して地獄と化す。上下さかさまの船内セットが出色。生き残った者達の決死の脱出行。

G凶悪強盗団《ワイルドバンチ》の血塗られた末路。追う者と追われる者の息詰まる死闘。ラストの大銃撃戦に酔う。

Hある殺人計画が異なる計画に切り替わる瞬間の鮮やかさ。ミステリー映画の帝王たるヒッチコックの天才的映画技術。

I彼女は何故に罪を犯したのか?閉鎖的共同体に訪れた主人公が経験する偏見と情愛。切ないラストシーンが心に残る。

(2004/04/24)

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